前和歌山県議会議員会 菅原博之

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菅原博之政務活動ブログ

2016.07.25和歌山県新長期総合計画

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和歌山県は今後の10年間を見据えて「和歌山県新長期総合計画」を来年3月までに作成する考えです。

県では、すでに県内各首長、県外の有識者、県議会各会派の意見聴取を行ないましたが、その中で私は、無所属議員の会代表者の立場で県に提示致しました。(7月15日付け)

この長期総合計画でぜひ問題意識として持たなければならないことは以下です。

【1】人口減少社会への対応
【2】AI、ロボティクス社会への対応
【3】本県発展の主要要素を何におくか

私は今後の10年間は重大な大変革が伴う10年になる、と予想しております。AIやロボットの普及は人類の助けになると同時に労働者の仕事を大量に奪ってしまう側面もあります。

人間に代わり、ロボットが活動を行い、あらゆる産業で人手がほとんど必要なくなる時がいつ来るのかによりますが、その時、国はベーシックインカムとして全ての国民に一定の金額を支給する生活保障を考える事になるかもしれません。

AI、ロボットに関係する産業経営者の方は、今後3~4年で根幹の重要な技術は開発されるだろうと発言されています。

ある予測では後8年すれば、労働者を多く雇用する今の形の会社は無くなり始める、とも言われています。これから、皆さんが歴史で勉強した産業革命に匹敵する、或はそれ以上の社会の大変化が否応なくやって来ます。

大切なことは、その変化をどう生かすか、に知恵を絞ることです。

変化を先取りし、そのプラス部分を最大に享受し、マイナス部分を最小に留める政策をこれから10年の新長期総合プランに込めるべきです。

そして、最もマイナスが少なく、プラスの効果が大きい産業は、農業です。 政府はさすがにGPSやAIを利用した農業システム開発を成長戦略の柱に位置付けています。

先日、私は日本のトップ農機具メーカーに和歌山県がお手伝い出来ることは無いか、県議会から政務調査の依頼をして頂きましたが、丁重にお断りされました。

農業機械メーカーでもトップシークレットの企業戦略に位置付けすでに取り組んでいます、簡単にそうですか、と手を握れるはずはありません。

国も企業も、動いています、その中で和歌山県の農業に適応した、果樹中心の山間地でも活躍できるロボット農業を確立して、コストダウンと更なる品質アップを目出さねばなりません。

私は今回の提言では、そのことを問題意識として強く県に求めました、以下その提言です。

【1】人口減少社会への対応
・過疎対策の移住ではなく、都市部への長期流入人口の増加を図る
・体験型観光への注力

【2】AI、ロボティクス社会をどう考えるか
・全ての産業、中でも特に一次産業において、生産性アップ、高品質化、高齢化の切り札としてAI、ロボティクスの積極活用が有効。

【3】本県発展の主要要素を何におくか
・産業競争力を高めるためAI、ロボティクスの積極活用
・モビリティー(便利で安価な移動手段)のインフラ整備、住環境整備により都市の利便性を高め、長期滞在型流入人口の増加を目指す。
・フリーエージェント社会への対応として長期的一次滞在者の移入を目指す

上記【1,2,3】の大項目の検討抜きに今後10年の本県総合計画を創ることは無意味に近い。

しかも、この3項目はそれぞれが関連し、わが県の将来に深く係って来るものであり、県組織が有能なシンクタンクとして総力をあげて英知を結集し取り組むべき課題と考える。

【1】人口減少社会への対応
・移住者にこだわらない本県への流入人口増加を図る

今後見込まれる人口減少について出生率の向上を図る事はもちろんではあるが、大学進学と共に青年人口が流出する状況は過去40年間長期に渡って改善されていない。

現在は過疎地への移住促進としてしか対応していない移住政策を、積極的に都市部に誘導する政策と、移住とまでは言えない長期滞在者を増加させ経済効果を上げるための政策転換が必要。

つまり、都市部において流出と流入のバランスをとり、人口移動に柔軟に対応できる、住環境の整備や路面電車などのモビリティーの整備を段階的に行う必要がある。

・体験型観光への注力

上記の政策を補強するため、今後さらに観光客の増加を目指し、加えて、県内での観光支出を促すためには体験型観光に注力することが重要で、これこそが本県が他府県との差別化を行える点である。

その上で、先に述べたモビリティー(便利で安価な移動手段)の整備が進めば、豊かな自然資源を生かした料理と気候の温暖、大都市へのアクセスの有利さから、本県都市部への長期滞在者の増加につなげる取組が可能となる。

【2】AI、ロボティクス社会をどう考えるか

AIやロボットはこの10年で幾何級数的に普及することが予想される。

他の近畿地方の府県より半世紀近く前から人口減少に見舞われている本県にとってはこれを千載一遇のチャンスと捉え、研究段階からの誘致に努めなければならない。

特に農業、林業、水産業などの一次産業において、生産性のアップ、高品質化の取組、高齢化の切り札となる革命的と言えるAI、ロボティクス技術を人口減少に直面する和歌山県だからこそ積極的に採り入れ、同時に後継者の育成につなげる取り組みをこの10年で行わなければならない。

AI,ロボティクスの活用により、農地の集約化など本県にとって不可能に近い無駄な政策は必要なくなる。

【3】本県発展の主要要素を何におくか

長期計画でもっとも大事な「どういう和歌山県を創るのか」の部分ではこの10年で経済の浮揚を図り、和歌山に暮らすことで経済的に豊かな暮らしが出来る社会を目指す必要がある。

単純明快に、経済的に豊かで便利な和歌山に人が集まり、その人々が経済活動を興す状況を創りだす必要がある。

既に述べたように、和歌山の経済浮揚、発展のカギは

・観光者が本県で消費しない宿泊基地としてではなく、長期滞在型、体験型観光などでの消費による経済効果を図ること。

・モビリティー(便利で安価な移動手段)のインフラ整備、住環境整備により都市部の利便性を高め、長期滞在型流入人口の増加を目指す。

・AI、ロボティクスを積極活用した産業の高度化。

・フリーエージェント社会に対応し、長期一次滞在者にとって居心地の良い環境整備を行うこと。

会社やNPOなどの組織に属さずに自由に顧客を選び、気の向く処でインターネット回線を使って仕事をするフリーエージェントの人々の増加に備え、従来、企業誘致課で行って来た企業のサテライトオフィス誘致だけではなく、そういうフリーエージェントの個人を和歌山に長期滞在させてビジネスを追求することや、社会貢献に役立って頂くための環境を整備すること。

上記を発展の主要要素と考える、県組織がシンクタンクとして今後10年全力で知恵を出しこのことに取り組むべきである。